フィトンチッド効果の主成分はテルペンであり、アロマの世界と近い関係にあります。一部オーバーラップしていますが、共通点は人の心を落ち着かせ、癒しをもたらすということでしょう。アロマとはということにも触れてみます。
世の中、目に見えない世界も重要です。
- テルペンには香りのするものもある
テルペンは昨日のブログでも触れたように炭素数10個の様々な有機化合物の総称ですが、
イソプレンという最小単位で構成されています。
で、香りの発するものもいろいろ知られていまして、
代表的なものとして
メントール、レモンのリモネン、クスノキのショウノウがあります。
花ではバラのローズオキシド、ゼラニウムのゲラニオール
でもテルペンのすべてに香りがあるというものでもないのです。
香りがあればすぐにわかりますが揮発性が高いため、
森林に行けば匂いは無くても多くのテルペン類が空中に漂っているのでしょう。
それを鼻から吸収し体の中に浸透していくわけです。
その結果、コルチゾールの分泌量が低下し、
ストレスが低下する。 頭痛やイライラなどが抑えられすっきり!
これがフィトンチッド効果
ということは、森林浴で香りの有無とは別に知らず知らずのうちに体に影響を与えている。
そういうことですね。
- アロマという世界もある
でも、香りのあるテルペンは? アロマ?
ここまでくるとアロマとの違いが気になります。
ということで、ちょっと探ってみると、
アロマは、アロマテラピーで認知されている様に、植物の香り成分で癒しを実現することを意図したものです。
かなり荒っぽく言ってます。
効果としては、癒し(脱ストレス)だけでなく、
感染症・アレルギー疾患、更年期症状・不定愁訴・肌のトラブルなどに効果があるとされているようです。
アロマの特徴として、芳香性、揮発性、脂溶性(親油性)の特性があります。
種類としては、ハーブ系、柑橘系、フローラル系、樹木系、エキゾチック系、
スパイス系などに分類されています。
以上アロマテラピーとは,<http://www.aromatherapy-style.net/>
アロマの中で、樹木系の成分がテルペンにかなり被るということだと思います。
思うに、この手の森林浴やアロマテラピーの香りは、最初からはっきり区別されて確立されてきたものではなく、いろんな先人がいろんな場所で、体験をもとにして得られてきたものではないかと思うわけです。
ですから、メカニズムとして分からない部分もあるようです。
これがまた何とも言えない奥の深さを感じさせてくれるのですが、
その過程ははっきり言って後付けでもよくて、
要はストレスに効果があることが判明しているという事実が重要です。